葬儀に関する取材・コラム連載、石材店のホームページ作成、葬儀のお別れビデオの原稿作成など、供養やお墓に関する業務経験多数あり。 自分自身が遺族となった経験もあるため、だれもが悩む「お見送りの話」にしっかりと寄り添ったわかりやすい解説と情報提供を行います。
現在の「散骨」は、主に海洋葬（海で散骨する方法）を指すことが多いため、ここでは海洋散骨に絞ってお話をします。
一般的に樹木葬は、区画に樹や植物のシンボルがありそこに向けて手を合わせます。そのため、「手を合わせるシンボルがほしい・お骨を残しておきたい」ということであれば樹木葬を検討する方がよいでしょう。
また「故人の希望で海にまいてほしい・自然と一緒に眠りたい」ということであれば散骨を検討してみてもよいでしょう。ただし、散骨は海にご遺骨を撒くため遺されたご家族が祈るものがなく寂しく感じる可能性もあります。散骨をする場合は、故人様のご意向だけでなく遺されたご家族でも話し合い、みなさんが納得できる形で選びましょう。
亡くなった後は、海と一緒になることを希望する方もいらっしゃいます。故人が希望したのであれば、選択肢の1つとして散骨は考えるべきでしょう。ただし、海に散骨した場合、散骨した場所まで再度船を借りて行くことは難しくなります。そのため、遺されたご家族の事も考えながらどのような供養方法にするべきか検討しましょう。
樹木葬は遺骨を樹の下に埋葬するため、樹に向かって手をあわせることができます。親族でも話し合って、何が自分たちに最も合った方法か考えてお墓選びをするとよいです。
樹木葬も散骨も、古くからある石のお墓と異なるため、親族の理解を得にくいというデメリットがあることも押さえておくべきです。
樹木葬も散骨も、「自然のなかで眠る方法」であることは共通しています。しかし、この2つは似て非なるものです。
「自分は山と海、どちらに眠りたいか」「家族が来てくれたときに、手を合わせる場所が必要かどうか」「使える予算」「海が好きか、それとも山が好きか」「周囲の理解は得られるか」などによって選び分けていくとよいでしょう。
樹木葬のメリットは、永代供養が付いているためお墓を継ぐ人が必要ないことです。散骨のメリットは、故人の「自然に還りたい」などの希望を尊重できることです。ほかにも、それぞれメリットやデメリットが存在します。より詳しく知りたい方は樹木葬、散骨について解説した記事をご覧ください。
樹木葬とは？購入前に知りたいメリット・デメリット・費用を解説
山や海へ散骨をする場合は、遺骨をパウダー状にする粉骨をしなければなりません。散骨を誤った方法でしてしまうと、遺骨遺棄罪に問われるため専門業者へ依頼することが一般的です。散骨のマナーや手順が知りたい方は、散骨の解説記事をご覧ください。
樹木葬の選び方だけでなく、樹木葬が人々の生活や未来にどのように寄り添っているのか、リアルな情報を伝えています。
樹木葬のご購入を検討される方々が感じられる、疑問や不安。そして、まわりのご家族に負担をかけたくないというお気持ち。
そんな想いに寄り添うために、悠々樹木葬では、「どのお墓を選んだらいいかわからない」というお悩みに役立つ情報をお届けしています。
