東京都にある公営の樹木葬は、高倍率と聞きますが、他の樹木葬も検討したほうがよいですか?
専門家が答える樹木葬Q&A
希望した人がすべて入ることができるわけではないので、公営以外の樹木葬施設も検討した方がよいでしょう。
東京都の公営の樹木葬墓地の利用は、大きく5つの流れとなります。
1.公募
2.抽選(募集を上回る場合)
3.抽選結果の開示
4.利用手続き
5.使用開始
抽選結果は「当選・落選・補欠」の3パターンです。「補欠」になった場合は、当選を辞退した人などがいれば繰り上げで当選となることがあります。なお、公募の日程は霊園によって異なります。事前に入りたい霊園がいつから公募されるのか確認しておきましょう。抽選結果に関しても、公式ページで発表されるため公募した方は確認しましょう。
また、利用手続きについては定められた期間で戸籍謄本や住民票の提出、使用料の支払いが必要となります。具体的な方法は、自治体によって多少異なるため役所などで確認しましょう。
人気の樹木葬は、14倍程度の募集倍率になる
令和2年は、樹林型合葬埋蔵施設の倍率が14倍を超えているところもあります。
東京都が出している「令和3年度 都立霊園公募受付状況と抽選会について」において、「樹林型合葬埋蔵施設(生前の申し込みが可能)」は2.9倍、「樹木型合葬埋蔵施設(すでにご遺骨を持っている人が対象)」は1.1倍となっています。かなりの人気霊園となるため、倍率を鑑みて他の霊園と一緒に検討することをおすすめします。
出典:東京都「令和3年度 都立霊園公募受付状況と抽選会について」
東京都以外の樹木葬も考えておくとよいです
東京都の公営樹木葬の倍率は霊園によって異なります。なかには比較的倍率が低いところもありますが、人気の霊園の場合は3倍を超えることも珍しくありません。
このため、「絶対に公営の樹木葬にしたい」ということであれば、東京都以外の選択肢を選ぶのもひとつの手です。
また、1年待てば、再度募集される可能性もあるので、時間に余裕があればこれを待つのもよいでしょう。ただし、1年待っても区画の空きがない場合は募集されないこともあるので注意しましょう。
公営墓地の樹木葬に関するその他の悩み
公営霊園の樹木葬を購入するメリットやデメリットはありますか?
公営霊園で樹木葬を購入するメリットは、地方公共団体が運営しているため、破綻のリスクが少なく安心して利用できることです。デメリットとしては、人気の霊園になると倍率が高く利用できない可能性があることです。利用資格があったりなどするため、詳しく知りたい方は、公営霊園の樹木葬について記載された記事をご覧ください。
樹木葬は公営霊園でも運営している!利用者にうれしい4つのメリット
公営霊園の樹木葬は、なぜこんなにも人気なのでしょうか?
公営墓地が人気な大きな理由は、自治体が運営しているため安心できることです。また、墓地代(永代使用料)や管理費が比較的安いことも人気の1つでしょう。公営霊園でお墓を購入しようと考えている人は、公営霊園の費用や申込みについて記載した記事をご覧ください。
公営墓地が人気のワケは?費用や申込方法を民営・寺院墓地と徹底比較
公営霊園の樹木葬選びで、後悔しないためにはどうすればよいですか?
公営霊園の樹木葬選びで後悔しないために、公営霊園と樹木葬それぞれの特徴を正しく把握しましょう。「費用をおさえるために公営霊園の樹木葬を購入したにも関わらず、購入後も管理費が必要になり費用が想定よりも高くなってしまった。」といったケースもあります。樹木葬の購入で後悔しないために、購入者にむけたチェックリストもあります。詳しく知りたい方は、デメリットの記事をご覧ください。
樹木葬を選んで後悔しないために!デメリットをしっかり把握しよう
公開日:
2022-05-27
更新日:
2022-05-30